2018年4月号

100年の誇り

会長 橋本 伸一郎

1952年、昭和27年12月8日、日比谷第一生命ホール。
法政大学交響楽団の戦後初の楽の音が響きわたりしました。
戦争で途絶えたオーケストラの響きを法政大学に取り戻した瞬間でした。
1950年前後よりアリオンコールを中心にハワイアンバンド、タンゴバンド、ウェスタンバンドを取りまとめて音楽部と総称され、これら構成団体の協賛出演を得ての「オール法政音楽祭」でのことでした。

OB、現役問わず入団した当時のオーケストラライフは、ただ音楽が好きで、楽器が弾きたくて、仲間に会いたくて、コンサートに向けて練習に励み過ごしてきた日々ではなかったしょうか。
オーケストラ活動には時代時代に困難があり、それぞれがそれを乗り越えて音楽を作り、自らを表現してきたのだと思います。
特に1921年(大正10年)、西洋文明の象徴ともいえるオーケストラの創設に奔走した方々。
1935年ごろから激しくなる大陸の戦火を感じつつも演奏活動を続け、ついには太平洋戦争に突入し、楽器を置かざるを得ず、肩に銃を担い出陣し戻らなかった方々。
そして空襲によって楽器、楽譜のすべてを消失し、諸先輩の消息も分からないまま、戦前に大学オーケストラ界に名をはせた法政のオーケストラを再興しようとした方々。
私の手元に木田前会長から引き継いだ戦前からの写真、資料があります。
「良い演奏をしたい」「どうしたら上手くなれるのか」「この作曲家は何を思ってこの曲を書いたのか」。古い写真、資料をめくる度、そこに写る大先輩たちもきっと同じように考え努力していたのではないか、そうしたそれぞれの思いが積み重ねって今日の法政大学交響楽団を作り上げてきたのではないかと思えてなりません。

先般、OBの皆様にはなはだ恐縮ながら、2021年に迎える法政大学交響楽団100周年記念事業へのご寄付をお願いいたしました。
100年の重み、それを重く感じるのではなく、改めて法政大学交響楽団に在籍していたことを誇りに感じて頂き、さらに未来に時を刻んで末永く活動を続けられる大学オーケストラに夢をかけて頂きたい、不遜ながら皆様にその様に申し上げ、あらためてお願いする次第です。
巻頭のご挨拶がお願いになってしまいました。
今後ともOB会活動へのご理解とご協力を伏してお願い申し上げます。

執行役員 執行幹部会 代表責任者 3年生 井野孝士郎 トランペット
内務責任者 3年生 島 勝太郎 ヴィオラ
外務責任者 3年生 寺島 綾華 ヴァイオリン
会計責任者 3年生 石井 美穂 ホルン
書記長 3年生 菅原麻菜美 チェロ
広報委員長 3年生 鈴木 茉帆 ホルン
記録委員長 3年生 齊藤 佑誠 クラリネット
合宿委員長 3年生 坪根 真理子 チェロ
楽譜委員長 2年生 池田 澄香 ヴァイオリン
CSK担当委員長 2年生 安井 りほ オーボエ
全音協担当 2年生 水本 有香子 トロンボーン
楽器担当      2年生 嶋田 圭佑 チューバ

健康で愉快な仲間

Once upon a time is now / OB・OGからの便り
1967年卒 Trb 板垣 勝

法政オケを卒業して51年、それぞれのパートで演奏してきた仲間が各々の仕事について家庭を築いて73、74歳になり連絡をとり合えている10人のゆかいな仲間たちでーす。年一回の泊りでの旅行、毎月1回の神楽坂「駒安」での「飲み会」。音楽論から健康論、家庭話まで楽しい時間を持てています。「花の42年会」とか「花会」とか集まる理由になればどんな呼び方でも構わない。地域のオーケストラで現役を続けている仲間、自分達で現役の時とは異なった楽器に挑んで合奏しようとしている仲間、楽しむ音楽、話題の時を作っています。呼びかけの中心は、50年経過しても責任者が取りまとめ役に自然となっています。
定期演奏会等で先輩、後輩にも接しれるのが法政オケの良い所と思っています。1月21日(日)の「オール法政新年を祝う会」には7名が参加しました。100周年も全OB、現役で迎えられればと思っています。
話は変わりますが、法政オケで、いろいろなこと学ばせてもらいましたが(気付かせていただいた?)、定期演奏会等の舞台上で本番の翌日は良い音が出せる(自分の思う演奏ができる)。「今日が本番ならいいのに。」本番での緊張感で汗かきながらの演奏したことによる成果、3・4年の時は、合宿とか練習時に「本番前に本番の意識をもて」と自分に言い聞かせる練習をすることに心がけました。

法政からスタート オーケストラ人生
Once upon a time is now / OB・OGからの便り
1975年卒 Vla 中野 進

私が法政大学に入学したのは1971年、まだ学園紛争がくすぶっている頃でした。当時授業はまともに受けることができず、私の学生生活の場は講義室ではなく「62年館」(現市ヶ谷田町校舎)の地下にあった交響楽団の部室でした。私は大学で初めてヴィオラを手にしました。ヴィオラの楽譜はアルト記号で戸惑いましたが、渋いヴィオラの音には魅了されました。幸運にも読売日本交響楽団(以下読響)の先生にレッスンを受けることになり、オーケストラの中で演奏することがきました。NHKジュネスにも3度参加し、他の大学とも交流ができました。大学3年になり中学生のころから楽譜を書くことが好きだったこともありライブラリアンを担当しました。最終学年になっても音楽にのめり込み過ぎ、就職も決まらず留年を考えている時ライブラリアンを募集していた読響に就職することになりました。3年の時、法政でライブラリアンを担当していなかったら私の人生は変わっていたかもしれません。
読響では、ライブラリアンを10数年担当し、その後は楽器管理、ステージマネージャー、インスペクターなど現場での仕事、そして事業、広報、企画制作など事務作業と、経理以外の仕事をほとんど経験しました。今私は67歳でオーケストラでの仕事は40数年になりますが、世界中の指揮者、ソリスト、またウィーンフィルをはじめトップレベルのアーティストと仕事を共にできたことは大変幸運なことでした。ただ、法政では第2外国語に中国語を選んでおり、オーケストラ業界に入るならドイツ語を取っていればよかったと後悔しています。
読響で50周年事業を担当後、九州交響楽団で音楽主幹・顧問を務め、現在は新日本フィルハーモニー交響楽団で管理運営の仕事をしています。プロのオーケストラ界は40年前カラヤン、バーンスタイン、小澤征爾が大活躍していた全盛期に比べると現在は少しさびしい時代になっています。聴衆の嗜好はドラゴンクエスト、アニメの音楽などバラエティに富んで来ています。またコンサートホール以外、楽員は学校、福祉施設、病院、デパートなどで室内楽を演奏するなど、現在オーケストラの役割が問われ直されています。この流れは日本のみならず、欧米においてもオーケストラのニーズと役割が問われています。新日フィルの事務局では、早稲田、慶応、都立大などで学生オケを経験した若い仲間とオーケストラの可能性を考え仕事をしています。欲を言えば、法政大学出身者がいないのが残念です。我が母校からも、日本の音楽界の未来のために、オーケストラのマネージメントに携わる情熱ある人材を期待したいと思います。

*画像は「ウィーン・フィルのコンマス=ライナー・ホーネック氏とザルツブルクの美味しいケーキ店でスケジュールなどの打合せをしているところ」

思い出すこと三つ四つ
前部長 井坂 義雄

「交響楽団の部長を引き受けてくれませんか」
予告なしに杉山先生が部屋に入ってこられて話しかけられた。
「おもしろいよ。音楽大学でもないのにオーケストラがあるんだから。愉快だよ」
あっけにとられて、まともな答えも出せないでいた私をあとにして、先生は部屋を出ていかれた。およそ10分もかからない短い時間だった。かつて研究室の本の整理をしていた学生のときに、先生に、国際連盟を最初に脱退した国はどこですかと聞かれ、ドイツと答えて恥ずかしい思いをしたことを覚えていた。
演奏会のあとの懇親会場まで歩いた初めのころ、多くの団員が歩いていることに気がついて、責任者だった杉浦孝雄君に改めて団員の多いことに驚いたと言ったら、「まとまって移動するのも大変なんですよ」という言葉が返ってきた。一事が万事で、みんなといっしょに夜の街を歩きながら、練習そのものはもちろんのこと、大きなサークルの活動と組織の運営に、しばし思いを馳せた。
それからしばらくして、代表の前山喜朗君、以下役員数名が私の家を訪ねてきた。話を交わしているなかで、指揮者を選ぶことについて相談があった。サークル活動の自主性を考えて、君たちの思うようにしたらいいと答えた。在外研究でウズベキスタン滞在中に代表の堺澤達也君から、この件について改めて相談があったので、福井先生には失礼のないようにと念をおして同じ答えをくりかえした。
その後、演奏会は長いこと指揮をとられてきた福井先生から他の指揮者に代わるようになった。後日、木田OB会長から、歴代の代表者のいる前で、そのときの私の答えが大きな変更だったと聞かされて驚いたと同時に、なにはともあれ事前に福井先生にご意向をうかがうべきではなかったかと、悔いる気持が消えないでいる。
練習の場が学生会館にあったことは救いだった。それが建物の解体で、たとえ一時的であるとはいえ失われた。引っ越しの日程と荷物の置き場所を指定した大学側の指示した文書を見て驚いた。荷物の移動と置き場所については従うしかないが、練習場をなくすことは耐えられない。学生部をつうじて大学側に善処をもとめたが、満足な答えは得られなかった。
練習するところをキャンパスの外に求めなければならない。学生一人一人の部活動には授業料のほかに多額の負担がかかっている。たまたま私の教室に顔を出していた責任者の溝口恭平君と相談して、交響楽団OB・OGに寄付を仰ごうということになった。結果はOB・OGの皆さんがよくご存じだと思う。ご支援のおかげで困難を乗り越え、定期演奏会が続けられたことを喜ぶと同時に、現役生の活動のうらに、つねに先輩たちの声援、支援があることを思い知らされた。
招待状をもらって出かけていく定期演奏会では、プログラムの入ったパンフレットを読むのが楽しい。顔写真と挨拶文を読むと、かつて接触した代表責任者の面々を思い出すこともある。団員と出演者の名簿のあるページをめくり、学んでいる学部、学科の多様なことと、楽団のなかに法政を越えた友情のあることを文字で確かめながら、同時に演奏を楽しむという贅沢を味わっている。

英文学者、法政大学名誉教授。
東京生まれ。1965年法政大学文学部英文科卒、1970年同大学院博士課程中退。1971年芝浦工業大学専任講師、
1973年法政大学第一教養部専任講師、1974年助教授、1976年教授、2000年国際文化学部教授[1]、2009年定年退任、名誉教授。2017年4月、瑞宝中綬章を受章。
作品には 、
『逃げた白鳥 文学的デッサン100篇』栄光出版社 1971
『タクラマカンの私的広がり』近代文芸社 1997
『セイレムの若き文人 「陰鬱な部屋」のホーソーン』南雲堂、2013
などがある。

事務局より
事務局長 松田 敦

【 OB会費ご協力のお願い 】

会費納入へのご理解も増え、直近11ヶ月では150名の方にご入金頂きました。但し、会報作成等の維持運営にはまだまだ充分とは言えません。つきましては、一人でも多くの方に2,000円(年間)の会費ご協力をお願いします。趣旨にご賛同頂ける方は、下記要領にてお振込みをお願い致します。また、2,000円を超えるお志につきましても大歓迎です。是非、よろしくお願いします。尚、本会費はご協力のお願いであり、OB会への入会条件ではありませんので、念の為申し添えます。
○郵便局をご利用の場合~同封の振込用紙をご使用下さい
✓ 口座記号番号: 00110=8=466861
✓ 加入者名  : 法政大学交響楽団OB会
○銀行をご利用の場合
✓ 銀行・支店名 :りそな銀行室町支店
✓ 預金・口座番号:普通預金 4010148
✓ 口座名義   :法政大学交響楽団OB会(ホウセイダイガクコウキョウガクダン オービーカイ)
(お願い)
会費振込に際しまして、ゆうちょ銀行の場合は振替用紙に「卒年・パート」を記載、
銀行の場合は、依頼人お名前頭部に西暦卒年の下二桁を、加えて頂けるようお願いします。
例)1984年卒松田敦 → 84 マツダアツシ

【 変更事項ご連絡のお願い 】
OB会では、OB・OGの皆さまへ会報・演奏会のご案内・周年行事のご案内等をお送りする為、OB会名簿を整備しております。つきましては、住所・電話番号の変更・ご結婚による氏名の変更があった方は、下記いずれかの方法でOB会宛ご連絡をお願いします。尚、頂いた情報は厳重に管理し、会報・周年事業のご案内等にのみ使用し、会員相互間にも開示は致しません。

≪ご連絡を頂きたい事項≫
○ 氏名・卒業年(なるべく西暦で)・パート
○ 変更後の住所・電話番号等
○ 旧姓(氏名変更の方)
≪ご連絡方法≫ ~ 下記いずれかの方法で
1  OB会事務局宛直接メール → E-mail : ob-kai@hoseiso.com
2  下記【ホームページ閲覧のご案内】に記載の法政大学交響楽団ホームページから、「OB・OG会」
サイトへ入り、MENUの「お問合せ」をクリック→展開されるフォームに変更事項を記載し送信
3  事務局宛郵送
郵送先:〒276-0042 千葉県八千代市ゆりのき台1-13-2-406 松田敦

【 OB情報収集へのご協力のお願い 】
☆ OB会での名簿の整理にあたり、常時連絡先不明の方がいらっしゃいます。
☆ 上記、OB会ホームページにおきまして、「尋ね人」として「卒業年次・苗字・パート」のみを掲載しています。
☆ この会報が届いている皆さま、是非ホームページをご覧頂き、消息をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ご本人さまに下記事務局
へご一報頂きますようお伝え願います。
※2017年2月現在、右記の方々の住所が不明です。まずはご本人様より連絡を頂ければいいのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたらご本人様に確認の上お知らせいただけると助かります。

≪敬称略・西暦は卒業年≫
・1958 相木Fl  ・1979 森保Hr  ・1984 近藤Vn
・1985 高田(旧姓 佐藤) Vla  ・1986 福原Fl/佐伯 Cl/染野Cb/鈴木?
・1988 酒井(旧姓 橋本)Vc/東Vc  ・1989 片山Hr/菅谷Vn ・1992 神定Tp
・1993 安藤Vn/松江Vc/神能Cl ・1994 中川Hr/小宮Vla/若松Vc ・1996 植村Fl/秋間Vn
・1997 小林Vn  ・1997 河辺(旧姓 中村)Hr
・1998 藪井Vla/杉浦Vn/石川Cb/小柳Trb ・2001 坂本Tp/梶尾Fl/菊地Tp  ・2004 山田Vla/高野CB/高橋Fl ・2005 浅野Cb/山田Hr  ・ 2006 澤崎Per/豊田Vla/森本Tuba ・2007 下Cb/尾作Fg/一宮Vn ・2008 米満Fl/桜田Vn/蒔田Cb/森Vn
・2009 高橋Vc/吉澤Vn/町山Trb/芹澤Vn/吉田Fl/菊池Hr
・2010 中角Vla/田中Vn/古池Fl/山下Ob/榮家Vla  ・2011 安垣Vn/村田Trb/山口Vn/西村Cl
・2012 堀野Hr/朝倉V/小泉Cb/小川Vc/今泉Vn  ・2013 渡辺Vn/益滿 Cb/前澤Vn/町田Vn
・2014 白山Vn/石澤Vn/河野Vla/坂本Vn/永岡Vn
・2015 佐藤Trb/宇都宮Vn/中島Vla/富田Cl/高野Vn/大熊Fl  ・2016 井上Vn

【 校友会終身会員登録のお願い】
交響楽団OB会は創団100周年を4年後に控え、若く気概のある方々を新たなメンバーとして迎え、記念事業準備委員会の活動をスタート致しました。その中で今後活動を進めていく上での基本方針として、あくまでも現役サポート、現役ファーストであるべき事を確認し、100周年を契機にOBとして何ができるか検討していくこととしました。
その一環として、校友会との連携、発言力を強化していくこともサポートできる手段の一つとして捉え、校友会会員登録者の増加を目指すことを確認いたしました。
交響楽団OB会は、一昨年に校友会のパートナー組織に団体登録をしました。これはCCS(キャリア、カルチャー、スポーツ)事業の一環としてカルチャー事業の充実化を図る校友会との良好な関係を維持、強化することが、現役交響楽団の活動やプライオリティー、認知度向上へのサポートに繋がると判断し、決定したものです。(1団体当たり40名の会員登録につき1名が、代表議員としてブロック会議への参画が可能となります。既に70を超える団体が代表議員を擁立しております。)
個人個人のご判断による登録となりますが、諸事情をご考慮頂き、お誘いあわせの上登録頂きます様、お願い申し上げます。 尚、終身会費は3万円、(卒業後50年以上の特別措置会員の方は1万5千円)です。支払方法については、一括の他3年、6年10年の各分割払いが可能です。
登録ご希望の方は、校友会HPからも可能ですが、事務局までご一報下されば申込セットを用意いたします。
尚、登録の際には、所属(希望)団体の主たるパートナー組織の欄に、交響楽団ОB会のコード番号「40066」必ず御記入下さい。
以上、宜しくお願い申し上げます。

関連サイト
法政大学交響楽団 URL http://www.hoseiso.com
法政大学 URL http://www.hosei.ac.jp 法政大学校友会 URL http://www.hoseinet.jp

100周年記念事業準備委員会から
①100周年記念オーケストラについて
準備会にて現在設立に向けての構想を具体化しております。間もなく皆さまにもこの会報等で概要をお知らせ出来るかと思います(この事業は参加者の参加費にて予算化します)。幅広い年代に渡ってのご参加をお願い出来ましたらと思っております。
あらためてお知らせ致します。
② 歴史史料募集
100周年記念誌、並びにアーカイブ化に向けて、0B会員の皆さまがお持ちの史料も募集しております。また、こうしたアーカイブ化、記念誌編纂等にご興味がおありの方、是非とも一緒にご参加を頂ければと存じます。
よろしくお願い致します。

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